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中高一貫校の数学についていけない原因と成績を立て直す勉強法

執筆者の写真: 福岡塾六本松校
福岡塾六本松校
19 時間前
読了時間: 6分

中学受験では算数が得意だったのに、中高一貫校に入ってから数学の成績が下がる。授業を聞いても分からない。塾では解けるのに、定期テストでは点数が取れない。


このような悩みは珍しくありません。福岡塾でも、中高一貫校の数学について同じ相談を受けることがあります。


数学の成績が下がったとき、ただ勉強時間を増やすだけでは改善しない場合があります。大切なのは、どこから理解があいまいになったのかを見つけ、原因に合った勉強法に変えることです。


俯瞰で見た数学ノートと問題集。
つまずきの場所を見つけることが、立て直しの第一歩です。

中高一貫校の数学についていけなくなる理由


中高一貫校では、学校によって数学の進度や教材が大きく異なります。中学のうちから高校内容に近い考え方を扱う学校もありますし、一般的な中学校とは単元の順番が違うこともあります。


そのため、一度分からない単元が出てくると、その後の内容にも影響が出やすくなります。


たとえば、文字式の計算が不安定なままだと、方程式や関数でも計算ミスが増えます。方程式の基本は分かっていても、文章題になると式を立てられないこともあります。


数学が苦手になる原因は一つではありません。


よくある原因は、次のようなものです。


  • 正負の数や分数計算でミスが多い

  • 文字式のルールがあいまい

  • 方程式の移項や計算手順が不安定

  • 文章題で何を文字にするか決められない

  • 関数や図形で、公式の意味を理解せずに暗記している

  • 授業のスピードに復習が追いついていない


今習っている単元だけを見ても、根本原因が分からないことがあります。今の単元ではなく、その前の単元に原因があるケースも多いです。


算数が得意だった生徒も数学で苦労することがある


中学受験の算数が得意だった生徒でも、中学校の数学でつまずくことがあります。


中学受験の算数では、具体的な数や図を使って考える問題が多く出ます。線分図、面積図、比の図などを使い、工夫して解く力が求められます。


一方、中学校の数学では、文字を使って数量の関係を表す場面が増えます。たとえば、算数では図で解いていた問題を、数学では方程式で解くことがあります。


ここで必要になるのは、次のような力です。


  • 数量を文字で表す力

  • 式の意味を読み取る力

  • 式を正しく変形する力

  • 解き方を説明できる力


算数と数学には共通点があります。ただ、求められる表現方法は変わります。


「算数ができたから、数学の基礎練習は少なくてよい」と考えると危険です。特に、正負の数、文字式、方程式は中学数学の土台です。ここが弱いと、関数、図形、証明にも影響します。


『体系数学』が難しいと感じるときの勉強法


中高一貫校では、『体系数学』などの教材を使う学校があります。内容を体系的に学べる教材ですが、問題によっては難度が高く、基本が固まる前に応用問題へ進んでしまうことがあります。


ここでやってはいけないのは、難しい問題ばかりに時間をかけることです。


基本問題で計算ミスが多い状態なら、発展問題に進む前に、まず計算の正確さを上げる必要があります。解説を読んで「分かった」と思っても、次に同じ問題を自力で解けるとは限りません。


数学では、解説を理解することと、自分で解けることは別です。


おすすめの学習手順は、次の通りです。


  1. まず基本問題を自分の力で解く

  2. 間違えた問題に印をつける

  3. なぜ間違えたのかを確認する

  4. 解説を読んだ後、何も見ずに解き直す

  5. 翌日か数日後に、同じ問題をもう一度解く

  6. 基本問題が安定してから応用問題に進む


大切なのは、問題集を何周したかではありません。以前は解けなかった問題を、自力で解けるようになったかです。


斜め上から見た問題集に印をつける手元。
間違えた問題には印をつけ、解き直しの対象をはっきりさせます。

塾では解けるのに定期テストで点数が取れない理由


授業中や塾では解けるのに、定期テストでは点数が取れない生徒もいます。この場合、内容をまったく理解していないとは限りません。


よくある原因は、先生の説明やヒントがある状態で解いていることです。


たとえば、先生から「ここは方程式を使ってみよう」と言われれば解ける。でも、テストで一人になると、どの解き方を使えばよいか判断できない。この状態では、本番で点数につながりにくくなります。


また、授業で解いた問題をその後に復習していない場合もあります。授業直後は解けても、数日後には解き方を忘れてしまいます。


必要なのは、ヒントなしで解く練習です。


次のような練習を取り入れると効果があります。


  • 先生の説明を聞いた後、最初から一人で解き直す

  • 問題を見て、使う公式や解法を自分で判断する

  • 解けなかった問題は、解答を閉じてもう一度解く

  • テスト前に初見に近い問題を時間を測って解く

  • 途中式を省略せず、ミスの場所を見つけやすくする


定期テストでは、解法を知っているだけでは足りません。限られた時間の中で、問題を読み、方針を決め、正確に計算する必要があります。


成績を立て直すために最初にやること


数学の成績を立て直すときは、いきなり新しい問題集を増やす必要はありません。まず、学校の教材、プリント、小テスト、定期テストを使って、つまずきの場所を確認します。


見るべきポイントは、点数だけではありません。


次のように分けて確認すると、原因が見えやすくなります。


見る場所

確認すること

計算問題

符号、分数、文字式でミスがないか

基本問題

公式や解法を覚えているか

文章題

何を文字にするか判断できるか

応用問題

条件を整理して方針を立てられるか

テスト答案

時間不足か、理解不足か、ミスか


この確認をせずに勉強時間だけ増やすと、苦手な部分を放置したまま進んでしまいます。


たとえば、計算ミスが多い生徒に応用問題ばかり解かせても、点数は安定しません。文章題が苦手な生徒に計算練習だけを増やしても、式を立てる力は伸びにくいです。


原因に合わせて、勉強内容を変えることが必要です。


家庭でできる勉強の進め方


家庭学習では、短時間でもよいので「分かったつもり」を減らす勉強を意識します。


おすすめは、次の流れです。


  1. 学校で習った範囲の基本問題を解く

  2. 間違えた問題だけをノートに記録する

  3. 解説を読んで、間違えた理由を書く

  4. その日のうちに解き直す

  5. 数日後にもう一度解く


間違えた理由は、細かく書くほど効果があります。


「分からなかった」だけでは、次に何を直すべきか分かりません。次のように書くと、復習しやすくなります。


  • 符号を間違えた

  • 分配法則を忘れた

  • 何を `x` にするか決められなかった

  • 問題文の条件を読み落とした

  • 公式は覚えていたが、使う場面を判断できなかった


この記録があると、テスト前に復習すべき問題がはっきりします。


数学は戻る勇気が成績を変える


中高一貫校の数学は進度が速いことがあります。だからこそ、分からないまま先へ進むと、後で苦しくなります。


成績を立て直すには、今の単元だけを無理に追いかけるのではなく、必要なところまで戻ることが大切です。戻ることは遅れではありません。土台を作り直すための近道です。


まずは、最近の定期テストや問題集を見直してください。どの単元で、どのタイプの問題を間違えているのかを確認します。そこから、基本問題の解き直し、ヒントなしの演習、数日後の再確認を続けていきます。


数学は、正しい手順で積み上げれば立て直せます。焦って難問に進むより、自力で解ける基本問題を一つずつ増やすことが、成績回復への確かな一歩です。


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