中高一貫校で英語赤点を取ったら 単語 文法 長文読解の立て直し方

「中高一貫校に通っているのに、英語で赤点を取ってしまった」
この結果だけを見ると、不安になるかもしれません。けれど、英語の成績は原因を分けて確認すれば、立て直せる科目です。
中高一貫校では、学校ごとに英語の進度や教材が大きく異なります。NEW TREASUREのように語彙量や文法量が多い教材を使う学校では、中学受験後に英語の学習リズムをつかめないまま、苦手が積み重なることもあります。
英語で赤点を取ったときに大切なのは、最初からすべてをやり直すことではありません。単語、文法、長文読解、学校教材の復習のどこで止まっているのかを見極めることです。
今回は、福岡市中央区六本松の個別指導塾「福岡塾」が、中高一貫校で英語赤点を取ったときの確認方法と、単語・文法・長文読解の立て直し方を解説します。

英語で赤点を取ったら最初に答案を分けて確認する
赤点の基準は学校によって異なります。何点未満を赤点とするか、補習や追試があるか、成績評価にどう影響するかは、学校の規定を確認する必要があります。
そのうえで、まず見るべきなのは点数そのものではなく、答案の中身です。
たとえば英語のテストが30点だったとしても、原因は一つではありません。
確認する分野 | よくある失点の原因 |
英単語・熟語 | 意味を覚えていない、スペルが書けない |
英文法・語順整序 | ルールを理解していない、形を覚えていない |
長文読解 | 単語と文法がつながらず、文の意味が取れない |
英作文 | 文法は知っていても、自分で英文を作れない |
英語が苦手になっている生徒ほど、「英語が全部できない」と感じがちです。けれど実際には、単語だけが弱い場合もあれば、文法は分かっていても長文になると読めない場合もあります。
答案を4つに分けるだけで、次に何を勉強すべきかが見えやすくなります。
英単語は見て覚えるだけでは定期テストで使えない
英語が苦手な生徒に最初に確認してほしいのは、英単語です。
英文法を理解していても、単語の意味が分からなければ英文は読めません。たとえば、次の英文を見てみます。
`I decided to continue studying English.`
意味は「私は英語の勉強を続けることに決めました」です。
この文では、`decide` や `continue` の意味を知らないと、文全体の内容をつかみにくくなります。さらに、単語帳では覚えたつもりでも、英文の中に出てくると思い出せないこともあります。
単語は小テスト形式で覚える
単語帳を眺めるだけでは、テストで答えられる力になりにくいです。次のように、自分で思い出す練習を入れましょう。
1日に10〜15語を決める
英単語を見て日本語の意味を言う
答えられなかった単語に印をつける
その日のうちにもう一度確認する
翌日、3日後、1週間後に再テストする
大切なのは、1回で完璧に覚えようとしないことです。単語は何度も忘れます。忘れた単語をもう一度思い出すことで、少しずつ定着します。
また、中高一貫校の定期テストでは、学校教材や授業プリントから出題されることも多くあります。市販の単語帳だけでなく、学校で扱った本文、単語リスト、問題集の語句を優先して確認しましょう。
英文法は説明を読むだけでなく例文で確認する
英文法で点を落としている場合、ルールを読んだだけで終わっていることがよくあります。
たとえば不定詞を学習しているときに、「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」という言葉だけを覚えても、問題は解けません。
次のように例文で確認する必要があります。
`I want to play tennis.`
`I have homework to do.`
`She went to the library to study.`
それぞれの `to` が何を表しているのか、文の中でどんな働きをしているのかを確認します。
文法が苦手な場合は、いきなり難しい問題に進むよりも、まず基本例文を声に出して読み、語順を確認するほうが効果的です。
文法問題は丸暗記ではなく直し方が大切
文法問題を解いたあと、丸つけだけで終わると同じミスを繰り返します。
間違えた問題は、次の3点を確認してください。
どの文法単元の問題だったか
なぜその答えになるのか
似た問題が出たら、どこを見れば判断できるか
たとえば三単現の `s` を忘れたなら、「主語が三人称単数か」「時制は現在か」を見る必要があります。比較の問題なら、「比較級なのか最上級なのか」「than があるか」を確認します。
文法は、知識を増やすだけではなく、問題の中で判断する練習が必要です。

長文読解は単語と文法をつなげて読む
長文読解で失点している場合、「長文が苦手」とまとめて考えないほうがよいです。
長文が読めない原因は、大きく分けると次の3つです。
単語の意味が分からない
文法構造が取れない
文章全体の流れを追えていない
単語が分からなければ、文の意味はつかめません。文法が分からなければ、主語と動詞の関係が見えません。さらに、一文ずつ読めても、段落全体で何を言っているのか分からないこともあります。
まずは教科書本文を正確に読む
赤点から立て直す段階では、初見の長文を大量に読むより、学校で扱った英文を正確に読むほうが大切です。
次の順番で復習してみてください。
本文の単語・熟語を確認する
一文ごとに主語と動詞を探す
日本語訳を見ずに意味を考える
分からない文だけ解説や訳を確認する
音読して英文の流れに慣れる
音読は、ただ声に出すだけではなく、意味を考えながら行います。英文を前から理解する感覚を作るためです。
定期テストでは、授業で扱った本文や類似文が出ることがあります。本文を「なんとなく読める」状態ではなく、単語、文法、内容まで説明できる状態に近づけましょう。
NEW TREASUREなど学校教材は復習の優先順位を決める
中高一貫校では、授業進度が速い学校もあります。福岡大学附属大濠、西南学院、上智福岡、筑紫女学園など、福岡市内の学校でも、使用教材や進め方はそれぞれ異なります。
NEW TREASUREのような教材は、語彙や文法の量が多いため、一度遅れると復習すべき範囲が広く感じられます。
このとき、最初から全ページをやり直そうとすると続きません。まずは次の順番で取り組むと現実的です。
次の定期テスト範囲の本文
授業で配られたプリント
学校指定の問題集
前回テストで大きく失点した単元
余裕があれば前学年の苦手単元
目の前のテスト範囲を放置して、前の単元だけを復習すると、学校の授業からさらに離れてしまいます。復習は必要ですが、今の授業内容とつなげて進めることが大切です。
立て直しの勉強計画は1週間単位で作る
英語の成績を戻すには、毎日少しずつ触れることが欠かせません。ただし、最初から長時間の計画を立てると崩れやすくなります。
まずは1週間単位で、次のような計画を作ります。
曜日 | 学習内容 |
月曜 | 学校本文の単語確認 |
火曜 | 文法問題を10問解く |
水曜 | 本文を一文ずつ訳す |
木曜 | 間違えた文法問題を解き直す |
金曜 | 単語の再テスト |
土曜 | 長文本文を音読する |
日曜 | 1週間分の間違いを見直す |
ポイントは、新しい内容ばかり増やさないことです。英語が苦手な生徒ほど、復習の時間が不足しています。
特に赤点後は、次のテストで急に高得点を狙うより、まずは失点の大きい分野を減らすことを目標にしましょう。
単語問題で半分以上取る
文法の基本問題を落とさない
本文内容の問題で空欄を作らない
英作文は短くても文法ミスを減らす
このように目標を具体的にすると、勉強の方向がはっきりします。
英語赤点からの立て直しは原因を分けることから始まる
英語で赤点を取ると、「もう英語は苦手科目だ」と決めつけてしまうことがあります。けれど、赤点の原因は一つではありません。
英単語が不足しているのか。英文法の理解があいまいなのか。長文読解で文の構造が取れていないのか。学校教材の復習が足りていないのか。
原因が分かれば、やるべき勉強も変わります。
中高一貫校の英語は進度が速く、教材の難度も高くなりやすいです。だからこそ、早い段階で答案を見直し、単語、文法、長文読解を一つずつ立て直すことが大切です。
赤点を取ったことは、英語ができない証明ではありません。今の学習方法を見直すきっかけです。まずは次のテスト範囲の単語と本文から、今日できる分だけ始めてみましょう。



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