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中高一貫校の中1で成績が下がったら?最初の定期テスト対策と立て直し方

執筆者の写真: 福岡塾六本松校
福岡塾六本松校
26 分前
読了時間: 9分

「中学受験ではあんなに頑張れたのに、入学して最初の定期テストで思ったより点が取れなかった」


中高一貫校の中学1年生では、よくあることです。本人も保護者もショックを受けますが、最初の定期テストの結果だけで「この学校についていけない」と決めつける必要はありません。


中学受験と中学校の勉強は、似ているようでかなり違います。特に中高一貫校は進度が速く、宿題や小テストも多めです。大事なのは、点数に一喜一憂することではなく、なぜ下がったのかを具体的に見つけることです。


俯瞰で見た中学生の学習ノートと定期テストの答案
最初の定期テストは、勉強のやり方を見直すきっかけになります。

中学受験の勉強と中学校の勉強はここが違います


中学受験では、塾のカリキュラムに沿って勉強することが多かったはずです。


毎週の授業、宿題、確認テスト、模試があり、「次に何をすればよいか」が比較的はっきりしていました。保護者や塾の先生がペースを作ってくれていた家庭も多いでしょう。


一方、中学校に入ると状況が変わります。


  • 授業の進むスピードが速い

  • 教科ごとに先生が違う

  • ノート、プリント、ワーク、教科書の管理が必要になる

  • 定期テストの範囲が広い

  • 部活や学校行事で時間が取りづらい

  • 「いつ何をやるか」を自分で決める場面が増える


中学受験で鍛えた力は、もちろん無駄ではありません。ただ、受験勉強は「入試問題を解く力」が中心です。中学校の定期テストでは、授業内容を正確に理解し、範囲全体を計画的に仕上げる力が求められます。


たとえば数学なら、難問を解く力があっても、途中式を書かない、符号ミスが多い、学校指定の解き方に慣れていない、といった理由で点を落とすことがあります。


英語なら、単語や文法はわかっているのに、教科書本文の暗記やワークの反復が足りず、定期テストで失点することもあります。


成績が下がったときに最初に見るべきこと


成績が下がると、つい「勉強時間が足りなかった」と考えがちです。もちろん時間も大切ですが、それだけでは原因が見えません。


まずは答案、問題用紙、ノート、ワークを並べて、失点を分けてみましょう。


理解していなかった問題


授業内容そのものがあやふやだった問題です。数学の公式の意味がわからない、英語の文法の使い分けができない、理科の用語を説明できない、といった状態です。


この場合は、解き直しだけでは足りません。教科書や授業ノートに戻り、「なぜそうなるのか」から確認する必要があります。


わかっていたのにミスした問題


計算ミス、漢字ミス、単位のつけ忘れ、問題文の読み落としなどです。


このタイプの失点が多い子は、実力がないわけではありません。見直しの型を作るだけで点数が戻ることがあります。


たとえば数学なら、最後の5分で次の3つだけ確認します。


  • 符号が合っているか

  • 単位や文字の条件を忘れていないか

  • 問題で聞かれている形で答えているか


テスト範囲を仕上げきれなかった問題


これも中1で多い原因です。


中学受験のときは、塾の宿題をこなすだけで復習の流れができていたかもしれません。中学校では、提出物を終わらせることと、テストで解ける状態にすることは別です。


ワークを1回終えただけでは、点数に直結しないことがあります。間違えた問題に印をつけ、テスト前に2回目、3回目を解く流れが必要です。


自分で学習を管理する力が必要になります


中高一貫校の中1で成績が下がったら?最初の定期テスト対策と立て直し方で大切なのは、勉強量を急に増やすことより、学習管理の仕組みを作ることです。


中学生になると、保護者が細かく管理し続けるのは難しくなります。本人も「言われたからやる」だけでは、だんだん苦しくなります。


最初から完璧でなくて大丈夫です。まずは、次の3つを見えるようにしましょう。


管理するもの

見るポイント

テスト範囲

いつ配られたか、どこまで出るか

提出物

期限、残りページ、丸つけの有無

間違えた問題

どの単元で、なぜ間違えたか


おすすめは、1週間単位で予定を立てることです。


「月曜は数学のワークを4ページ」「火曜は英単語を20個」のように細かく決めるより、最初はざっくりで構いません。


  • 平日は学校の復習を優先する

  • 週末にワークの遅れを戻す

  • テスト2週間前から間違い直しを始める

  • テスト前日は新しい問題に手を出しすぎない


このくらいのルールでも、かなり変わります。


保護者ができるサポートは、「やったの?」と聞くことより、予定表を一緒に見て「どこが詰まりそう?」と確認することです。責めるより、作戦会議にするほうが続きます。


数学でつまずく子が多い理由と対策


中高一貫校の中1で特に差が出やすいのが数学です。


中学受験で算数が得意だった子でも、中学数学で急に点が下がることがあります。理由は、算数と数学の考え方が少し違うからです。


文字式で感覚がずれる


算数では、具体的な数を使って考えることが多くあります。数学では、`x` や `a` などの文字を使って一般化します。


ここで「文字は何を表しているのか」が曖昧なまま進むと、式変形が作業になってしまいます。


対策は、文字式を日本語に戻して説明することです。


たとえば `3x + 2` なら、「ある数xの3倍に2を足したもの」と言えるか確認します。声に出して説明できると、理解が安定します。


負の数と符号ミスが増える


中1数学では、正負の数でミスが増えます。特に、引き算とマイナスが重なったときに混乱しやすくなります。


この場合、いきなり難しい問題を解くより、基本計算を短時間で反復するほうが効果的です。


おすすめは、毎日5分だけ計算練習をすることです。長時間やる必要はありません。大切なのは、同じミスを記録することです。


「マイナスを外すときにミスする」「分数になると符号を落とす」など、癖が見えれば対策できます。


途中式を書かずに失点する


頭の中で解ける子ほど、途中式を省略しがちです。中学受験の経験がある子にも多いです。


でも定期テストでは、途中式がないことで部分点を逃したり、見直しができなかったりします。


数学の答案は、答えだけではなく考え方を残すものです。普段のノートから、1行ずつ式を書く習慣をつけましょう。


手元のアップで見た数学の途中式を書いている中学生
数学は答えだけでなく、途中式の残し方で安定します。

福岡市内の中高一貫校に通う生徒の立て直し例


福岡市内の中高一貫校に通う中1の生徒を例に考えてみます。個人が特定されないよう、内容は一部一般化しています。


この生徒は中学受験を経て入学し、最初の定期テストで数学と英語が思ったほど取れませんでした。小学生のころは塾の宿題をきちんとこなし、模試でも安定していました。ところが入学後は、部活が始まり、通学時間も長くなり、平日の勉強時間が短くなりました。


本人は「テスト前にまとめてやれば大丈夫」と考えていました。ところが、テスト範囲のワークが多く、提出物を終わらせるだけで精いっぱいになりました。数学は、ワークを1回解いただけで復習できず、正負の数と文字式で同じミスを繰り返しました。


そこで、次のテストに向けてやり方を変えました。


  • 学校から帰ったら、その日の数学だけ10分復習する

  • ワークは丸つけまでを1セットにする

  • 間違えた問題に日付を書き、週末に解き直す

  • 英語は教科書本文を音読してから単語を書く

  • テスト1週間前には新しい範囲ではなく、間違い直しを優先する


大きく変えたのは、勉強時間よりも管理の仕方です。


特に効果があったのは、数学のミスノートでした。問題を丸写しするのではなく、「符号ミス」「途中式不足」「問題文の読み落とし」のように、ミスの種類を書きました。


すると本人も、「自分はわからないのではなく、同じところで失点している」と気づきました。この気づきがあると、勉強への不安が少し軽くなります。


次の定期テストまでにやること


立て直しは、特別な教材を増やすことから始めなくて大丈夫です。まずは学校の教材を使い切ることが先です。


次の定期テストに向けて、次の流れで進めてみてください。


テスト後1週間以内に答案を見直す


点数だけ見て終わらせないことが大切です。


間違えた問題を、次の3つに分けます。


  • 理解不足

  • ミス

  • 時間不足または準備不足


この分類だけでも、次にやるべきことが見えます。


テスト3週間前からワークを進める


テスト範囲が正式に出る前でも、授業で進んだところまではワークに取り組めます。


テスト直前に提出物へ追われると、本当に必要な復習ができません。早めに1回目を終わらせ、間違えた問題を残しておきましょう。


テスト2週間前から間違い直しを始める


点数を上げるのは、できる問題を増やすことです。


間違えた問題をもう一度解き、解けたら印をつけます。解説を見てわかった気になるだけでは不十分です。自力で書けるか確認しましょう。


テスト前日は確認に絞る


前日に新しい問題集を開くと、不安が増えることがあります。


前日は、学校のワーク、授業プリント、ミスノートを見直す時間にしましょう。数学は計算ミスの癖、英語は単語と本文、理社は用語の説明を確認します。


親ができる声かけは結果より原因に向けること


成績が下がったとき、本人が一番落ち込んでいることもあります。そこで「もっと勉強しなさい」と言われると、勉強そのものが嫌になりやすいです。


声をかけるなら、結果より原因に目を向けます。


たとえば、こんな聞き方です。


  • どの教科が一番予想と違った?

  • 時間が足りなかった問題はあった?

  • ワークは何回くらい解けた?

  • 次はどこを変えたら点が戻りそう?


この聞き方なら、本人も話しやすくなります。


保護者が全部を管理する必要はありません。むしろ、中1の今こそ少しずつ本人に任せる時期です。予定表を一緒に作り、週に1回だけ確認するくらいから始めると、親子ともに負担が減ります。


最初の定期テストは勉強の型を作るチャンスです


中高一貫校の中1で最初の定期テストの成績が下がっても、それは失敗ではありません。むしろ、早い段階で勉強のやり方を見直せる大事なサインです。


中学受験の勉強では、周りがペースを作ってくれました。中学校では、自分で予定を立て、教材を管理し、間違いを直す力が必要になります。


最初からうまくできる子ばかりではありません。


まずは答案を見直し、失点の理由を分けること。数学は、文字式、符号、途中式のどこでつまずいたかを確認すること。そして、次のテストまでの小さな計画を作ること。


点数を責めるより、勉強の型を整える。そこから成績は少しずつ立て直せます。


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