大学入試共通テストのリスニング対策として、「音の強弱(ストレス)」と「子音」の特徴を理解しておくことも重要です。これらのポイントに慣れておくと、英語の音のリズムや単語の区切りを聞き取りやすくなります。
音の強弱(ストレス)について
英語の音の強弱、つまり「ストレス」は、単語のどこに強調があるかを示すもので、リスニングにおいて大きなポイントになります。英語は強弱によってリズムが生まれる「ストレスタイムド」な言語で、音の強弱が日本語と大きく異なります。
英語のストレスの特徴
単語内のストレス英単語にはアクセント(強調される部分)があり、その部分が他の音よりもはっきりと、やや長く発音されます。たとえば:
happy(ハッピー)では、最初の音節「ha」にストレスがあり、「ピ」が短く聞こえます。
computer(コンピューター)では、2つ目の音節「pu」にストレスが来て、残りの音が少し軽く発音されます。
文全体のストレス会話や文では、名詞、動詞、形容詞など重要な意味を持つ語(内容語)にストレスが置かれます。助動詞や冠詞などの機能語は弱く発音されることが多いです。たとえば:
I will go to the store では、「go」と「store」が強く発音され、「I will」と「to the」が軽く発音されます。
日本語との違い
日本語は各音がほぼ均等に発音される「モーラタイムド」な言語なので、強弱のリズムが少ないです。そのため、日本語話者が英語の強弱に慣れていないと、リスニングで重要な部分を聞き逃してしまうことがあります。英語のストレスのリズムに慣れておくと、単語の大切な部分が聞き取りやすくなるでしょう。
子音について
子音も英語と日本語で違いがあり、リスニングでの注意点となります。英語の子音は、日本語の子音に比べて、音の数が多く、明確な発音が求められるため、リスニングの際にしっかり意識して聞き取ることが大切です。
英語の子音の特徴
有声音と無声音英語には「有声音(声帯を振動させる音)」と「無声音(声帯を振動させない音)」があり、それぞれ異なる音の聞こえ方をします。たとえば:
bat(バット)とpat(パット)は、「b」と「p」の違いで意味が異なります。
sip(シップ)とzip(ジップ)では、「s」と「z」の違いが重要です。
終わりの子音英語では単語の最後の子音が重要な意味を持つことが多いです。日本語は多くの単語が母音で終わるため、英語の終わりの子音が聞き取りにくいことがあります。たとえば:
cat(キャット)とcap(キャップ)は「t」と「p」の違いで意味が変わります。
子音の連結(リンキング)英語の会話では、単語が連続する際に、最後の子音と次の単語の最初の母音がつながる「リンキング」がよく起こります。たとえば:
go out は「ゴウ・アウト」ではなく、「ゴウワウト」と一連の音として聞こえます。
last apple は「ラスト・アップル」ではなく、「ラスタップル」と聞こえることが多いです。
リスニングのポイント
子音を意識して聞く練習英語の子音に慣れるために、単語ごとに有声音・無声音の違いや終わりの子音を意識しながら聞く練習をしましょう。
リンキングの練習単語がつながって聞こえるリンキングのパターンを意識して、フレーズを聞くことも効果的です。英語らしいリズムが身について、放送文の内容がよりスムーズに理解できるようになります。
まとめ
リスニングの際、英語特有の「音の強弱(ストレス)」と「子音」を意識して聞くことは、音声の理解に役立ちます。音の強弱に慣れることで重要な単語がわかりやすくなり、子音の違いを聞き分けることで、単語やフレーズの意味が明確にわかります。英語のリズムと音の特徴を掴む練習を通して、共通テストでも自信を持ってリスニングに臨めるようになるでしょう。
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